大鰐温泉とは
古き良き風情を残す大鰐温泉へようこそ
八百年の歴史を持つ大鰐温泉。古びた銭湯から近代的な旅荘が隣接する街並。
「温故知新」にふれるやすらかな風情があります。
平川の清流の傍らに居並ぶ温泉宿。雑然とした中にも温かな風情を感じさせるたたずまいが連なります。
ここ川沿いの湯宿を中心に、大鰐の「湯ッコ」は津軽の奥座敷として古くから親しまれてきた、いで湯の里です。
明治28年(1895)には奥羽本線大鰐駅が開業したことから温泉場は大勢の湯治客で賑わいました。また娯楽を求める人のために花柳街が栄えたのもこの頃です。肌は雪のように白く、情けの深い津軽芸者は人気が高く、全盛期は芸妓・酌婦ともに、当時としてはかなりの数に及んだといいます。 近隣の市町村を凌ぐ一流割烹やカフェーが軒を連ね、人力車はひっきりなしに往来しました。時代は移り変わり、様相も変貌しましたが、その華やかな面影は今も町並みのいたるところに残されています。
効能と温泉の歴史
大鰐温泉の泉質は塩化物-硫酸塩泉の無色透明、肌にやさしく保温に優れているため、神経痛、リウマチ、胃腸病、冷え性、動脈硬化、皮膚病などに効果が有ると言われています。
平安末~鎌倉初期、東国行脚中の円智上人が本尊の大日如来(実は阿弥陀如来)を移奉すべ蔵館に高伯寺を建立中、病に倒れました。その時、夢に「この地に温泉あり。土用・丑の日に沐浴すべし。」とのお告げがあり(現在の霊湯大湯)、それに従い病が治ったとの伝説があります(円智上人説)。
文禄2(1593)年に津軽藩を開いた津軽為信が、難治の眼病にかかり、大鰐に涌く温泉で目を洗えば治るという、薬師如来のお告げを夢にみて、大石の下(現在の湯魂石堂)から涌き出る熱湯を発見したとも伝えられます(為信説)。
また 温泉を湯治以外のことにも役立ててきました。 温泉熱を利用したモヤシ栽培と味噌醸造です。丑の日の丑の刻に入浴すれば病気にかからないとのことから始まった丑の湯まつりもあります。 大鰐には庄屋のほかに湯の管理人、湯聖がおかれるようになりました。このように、あじゃら山麓一帯には、古くから豊かな温泉が、いつも絶えることなく湧き出ていたのです。
大鰐町へのアクセス
交通アクセス
●東北自動車道『碇ヶ関インター』から国道7号線を約7km北上
●東北自動車道『大鰐弘前インター』から国道7号線を約8km南下
最寄り駅
JR 長峰駅
JR 大鰐温泉駅
弘南鉄道大鰐線 大鰐駅